日本比較薬理学・毒性学会

Japanese Society of Comparative Pharmacology and Toxicology

学会について会長からの挨拶

日本比較薬理学・毒性学会の皆様におかれましては、益々ご清祥のこととお慶び申し上げます。この度、本会会長の大役を拝受致しました、宮崎大学農学部獣医薬理学研究室の池田です。おおよそ3年間ですが、皆様のご協力をどうぞよろしくお願い致します。おそらくは、平成31年4月からの任期だったのでしょうが、令和元年9月のつくばで開催された学会時に、会員からの承認が得られましたので、令和元年10月からの任期だと考えています。

前会長、鳥取大学農学部・共同獣医学科薬理学教室の太田先生から会長就任のお話を頂きました時には、正直申し上げまして、自分で務まるのかと、引き受けることに大変尻込み致しました。20数年前に、東京大学の唐木先生が本会会長を務めておられました。拡大評議員会の中で、唐木先生はいつも、皆を見ながら、言いよどむことなく、全獣協や国公立協議会の協議内容を、15分間位かけて報告されておられました。それを拝見した時には、会議の内容をきちんと記憶され、それを咬むこともなく報告できる卓越した能力を持ち合わせた方が会長を務められるのだなと感じました。それと同時に、浅学非才で記憶力が悪い私のような者には、このような大役は無縁のものと思っておりました。従いまして、今回の話を頂きました時には、大変思い迷いました。しかし、最終的には、年回りかなと思い、引き受けることに致しました。このような身ですが、微力ながらも本会の発展に尽くして参りたいと思います。ただし、会議内容については資料を見ながら報告させて頂くことをお許しください。

先日、2019年kidney week(アメリカ腎臓学会)に参加して参りました。会の初めに、今年度のRosenberg会長の基調講演がありました。拝聴しておりますと、”The time is now.”が繰り返し強調されていました。これを訳すと、東進ハイスクールの林修先生が2013年度新語・流行語大賞年間大賞を受賞した「今でしょ!」となります。林先生はこの言葉を2009年頃から使っていたそうです。林先生が使い始めて10年、世界的な学会でもこの言葉が強調されていました。見方を変えれば、「今でしょ!」は、何も特別に新しい言葉ではなく、心のどこかで皆が意識している言葉だと言えます。私は改めてこの言葉を肝に銘じて、できること、そしてやるべきことを実施して、学会を運営して行ければと思っています。

日本比較薬理学・毒性学会は、動物ファーストの薬理学、毒性学研究者の集団と言えます。ご承知のようにこの10年間、獣医学教育改善の大合唱の下、全国の多くの獣医系大学で組織体制の変更とそれに伴う新カリキュラムの運用が開始されました。そのため、教員の教育負担が増加しています。また、世界的に動物愛護活動が広がり、生体実験・実習がこれまでに経験したことが無いほど制限を受けています。このような状況で、研究を進め、さらにはそれに基づいた教育もしなくてはなりません。現状の動物ファーストの薬理学、毒性学がおかれている状況をきちんと分析しながら、これまでの本学会の研究レベルを維持、そしてそれを発展させるためにはどうしたら良いのかについて、会員の皆様とこれから一緒に考えて行動して行けると幸甚です。

[任期 2022年9月30日まで:任期3年]

池田 正浩
日本比較薬理学・毒性学会会長
池田 正浩 教授

歴代会長

太田 利男 先生
平成28年4月1日〜平成31年3月31日
竹内 正吉 先生
平成25年4月1日~平成28年3月31日
尾崎 博 先生
平成22年4月1日~平成25年3月31日
伊藤 茂男 先生
平成19年4月1日~平成22年3月31日
唐木 英明 先生
~平成19年3月31日