鈴木 秀典 教授
( 日本医科大学 基礎医学薬理学講座)

「発育と老化に伴う味覚の変化」

 疾患病態の解明には基盤となる神経情報伝達の理解が重要である。病的状態 において、正常な神経回路が可塑的変化をきたし、情報伝達の質的あるいは量的な変化が起きる。末梢神経から脳まで包含する侵害受容回路においても、病的疼痛状態で神経ペプチドやアミノ酸伝達物質を介する神経伝達機能が変化することが知られている。さらに、その可塑性を担う分子として神経栄養因子が関与することが示唆されている。従って、これらの情報伝達を担う分子の役割を探求することは新規薬物療法の開発へつながる可能性を秘めている。